
「チュリップフィーバー、肖像画に秘めた愛」という映画が
2018年10月6日(土)から全国で公開されます。
映画の予告編
→
http://tulip-movie.com
Q.
さて、17世紀のオランダといえば何を連想しますか?
1.チューリップ
2.レンブラント
3.フェルメール
4.ゴッホ
A.
1.正解
2.正解
3.正解
4.不正解
ゴッホは19世紀のオランダ生まれの画家です。
17世紀のオランダは黄金時代、球根ひとつの値段が邸宅一軒分の価値になったという、17世紀オランダの 「チューリップバブル」を背景に、豪商の若き妻と無名の青年画家の許されざる愛の行方を、映画化しています。
そんな好景気のなか、豊かな中産階級に支えられて、レンブラントやフェルメールといった大画家が誕生します。
美術の様式では「バロック」と呼ばれます。
特に、レンブラント(1606-1669)はその最盛期。
26歳年下のフェルメール(1632-1675)の晩年は、オランダの勢いもやや陰りを見せ、それに伴い筆力も陰りを見せたとも言われています。
芸術も経済的な繁栄に支えられてこそ、開花するものなのですね。

ヒロインが手紙を読む姿は、フェルメールをの作品でよく描かれた構図です。
映画の中でも、ヒロインが手紙を読むシーンが出てきます。

映画のヒロインと同じ青いドレス。
フェルメールといえば、この青です。
さて、問題です。
Q.
なぜ、フェルメールは青いドレスの女性を描いたのでしょうか?
1.
フェルメールが青が好きだったから
2.
モデルの女性が青が好きだったから
3.
モデルの女性が青いドレスしか持っていなかったから。
4.
青い色が一番高価だったから。
A.
↓
↓
↓
4.
青い色が一番高価だったから。
青い顔料は、ラピスラズリという宝石のごとき高価な鉱物から得られる青色顔料で、あらゆる顔料(絵の具)の中でもっとも高価でした。
そのため、絵の注文主は画家に「ラピスラズリを使用すること」という契約を交わすこともありました。
フェルメールは伯母が裕福であったため、その資産によって、青い絵の具を使うことができたと言います。
フェルメールが用いるラピスラズリの青が印象的であったため、これを後に「フェルメールブルー」と呼んだりします。
追記)
高価な色といえば「紫」を連想する人もいるでしょうが、紫は染料の色(染色して得られる色)として、高価です。
ラピスラズリは顔料の色(絵の具の色)です。
つまり、服の色は染料の色。
絵の具の色は顔料の色
です。