
【問題ア】
この写真に関する記述として、最も適切なものを1つ選びましょう。
①トーンに類似性のある配色である。
②色相に共通性がある配色である。
③補色色相配色である。
④中間色同士の配色である。
【解説ア】
【紺色系】×【ブラウン系】の定番配色です。
トップスは濃い青(色相番号は18番)。
ボトムは鈍い赤みのオレンジ(4番)のパンツと、黄みのオレンジ(6番)です。
色相差12が補色です。
青と橙は補色配色であり、橙の仲間であるブラウンと青も補色配色になります。
【答えア】
③補色色相配色

【問題イ】
この写真の「ネクタイの色彩」について、不適切なものを1つ選びましょう。
①ネクタイとシャツの色は明度のコントラスト。
②ネクタイとシャツの色は彩度のコントラスト。
③ネクタイとシャツの色は対照色相配色。
④ネクタイとジャケットの色は対照色相配色。
【解説イ】
①②ネクタイは色調(明度や彩度)に適度なコントラストを与えることが目的。
③ネクタイの「緑」は、シャツの「赤、白」に対して、対照色相。
④ネクタイの「緑」は、ジャケットの「青」に対して類似色相。
【答えイ】
④が不適切。
<ポイント>
白シャツが圧倒的に多い男性の着こなしは、ネクタイは白シャツに対して、「明度のコントラスト」が生じるものだが、この着こなしは「赤」×「緑」で、「色相もコントラスト」も生じて、遊び心となっている。

【問題ウ】
この写真に関する記述として、最も適切なものを1つ選びましょう。
①共通性の調和である。
②類似性の調和である。
③対照性の調和である。
④中間色同士の配色である。
【解説ウ】
配色とは、2色以上を組み合わせて新たな効果を生み出すこと。この効果には大きく2通りあり、「共通性の調和」か「コントラストの調和」のいずれか。
コントラストが強い=遊び感
共通性が強い=まとまる
【答えウ】
③対照性の調和

地味に見え、ぼやっとしがちなグレーのスーツに華やかなネクタイの例。
この「ピンク」がグレーと、しっくり馴染むのは、このピンクが中間色(グレイを含んだ色)だからです。
ピンク=グレイ+赤
ですから、グレイみを帯びたピンクがグレイと調和するのは当然でしょう。

グレイ+緑+青の配色は、暖色系を含まないため、地味になりがちです。
そこで緑を繰り返すことで、配色にリズムを生み出すのと同時に、ドット柄(濃い緑×淡い緑)が配色にカジュアル感を与えています。
茶系と青系の組み合せは、イタリアでは配色の1技法として「栗の色と、青空の色」という名前がついている伝統的なものです。
