
年末になると、街のポスターが、クリスマス配色の「赤×白」「赤×黒」から→
正月を連想させる「白×赤×黄」の配色にお化粧直しされます。
例えば、NHK紅白歌合戦のポスターや、箱根駅伝のポスターが、ことさら目をひきました。
それらは「白×赤×黄」の色の組み合わせで、各色はそれぞれ次のような意味を持っています。
◆晴れの日(特別の日)の「赤」
◆神聖で厳かな「白」
◆豪華な「金」
「日の丸の配色」に「金」がプラスされた組み合せですね。
NHKの紅白歌合戦の配色は毎年変わることなくこの定番の配色です。
さらに、3色の強弱(面積比)に注目しましょう。
常に白が最も大きな面積であることも特徴的です。
◆赤の面積が大きいと・・めでたい感が増します。目を引きます。
◆金の面積が大きいと・・ゴージャス感が増します。
◆白の面積が大きいと・・品の良さが強調されます。
一方
◆赤が大きすぎると・・品がなくなります。猥雑になります。
◆金が大きすぎると・・品がなくなります。重たい印象になります。
◆白が大きすぎると・・地味になります。インパクトがなくなります。



この箱根駅伝のポスターの配色も
白・・ベースカラー
金・・アソートカラー
赤・・アクセントカラー
となり、華やぎと神聖さと御祝い感の具合いちょうどよく、まさに箱根駅伝にふさわしい調和です。
最後に「金色って何色か?」をご説明します。
金色を系統色名で表現すると「浅い黄みのブラウン」あるいは「濃い赤みの黄」
色記号ではdp7
になります。
「明るめの金色(色みが薄めの金色)」を用いることで、より洗練されたイメージになっているようです。