
今回のオリンピックは、日本人選手の活躍もあり、TVで試合を観賞される機会が、いつもの大会と比べて多かったのではないでしょうか。種目別で見ると、その種目を長年、得意としている国が存在しますよね。例えば、卓球は中国の御家芸です。
中国人選手のチームカラーは、チャイニーズレッド。中国の赤とは、朱色のことです。日本の神社の鳥居に塗られている赤色顔料と本質的には同じです。
天然の鉱物は、中国の辰州(現在の湖南省)から良質なものが産出されたため、辰砂(しんしゃ)とか、チャイニーズレッドの色名で呼ばれます。
色名としては、14世紀には既に、辰砂をあらわすシンナバーやチャイニーズバーミリオンという色名がありました。チャイニーズレッドの名は、そのイミテーションに付いた色名で、19世紀頃から使われています。
さて、日本的な赤と、中国の赤を比べてみましょう。
たぶん、何度もご覧になった男子陸上400メートルリレーの決勝のシーンを思い出したいですね。
1.日本の赤の方が、やや黄みを帯びた赤です。
2.中国の赤の方が、若干、黒の要素を含んでいます。ほんの少し黒を含んでいるところが、どことなくアジアンな印象の赤になっています。
アジアンの赤は「中間色の赤」と「純色の赤」と「暗清色の赤」のちょうど間のような中途半端な色調です。PCCSではsトーン(ストロングトーン)になります。
vトーン(ビビッドトーン)とdpトーン(ディープトーン)と bトーン(ブライトトーン)のちょうと間になりますね。
ユニクロのロゴの赤も、アジアンな印象ですね。